動画配信サービス「TELASA(テラサ)」サービス開始
4/7に新動画サービスのTELASAがサービス開始しました。TELASAとはKDDIとテレビ朝日がタッグを組み、テレビ朝日の人気番組を始めとするドラマ、バラエティ、アニメ、特撮、スポーツ番組に加え、国内外の映画、ドキュメンタリーなど、新作やオリジナルを含むさまざまなコンテンツを配信していくサービスです。 月額562円(税別)でご利用頂けます。
出典:KDDIよりhttps://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2020/03/23/4331.html
もともとKDDIは独自で動画配信サービスのauビデオパスを提供していました。TELASAはビデオパスの後継サービスとなります。今回KDDIとテレビ朝日が組んだ背景はなんでしょうか?
動画配信サービスは群雄割拠
聞いたことある方がほとんどかと思いますが、動画配信サービスとしてNetflixやAmazon Prime、Dazn、Disney Deluxe、HULUなど海外発のサービスが市場を支配しています。
以下は2018年から2019年の動画配信サービスの国内シェアと市場規模です。
出典:PR Timesより<動画配信(VOD)市場>2019年前年比22.4%増の2,692億円、「Netflix」がSVOD市場シェアNo.1|GEM Partnersのプレスリリース
…U-NEXTのシェア多くないですか?
ディズニーは2019年頃に発表されているのでシェアに反映されていないのは予想通りですがU-NEXTのシェアがここまで多いのは意外でした。いずれにせよNetflixやAmazonなど海外勢がシェアを伸ばしてのに対してdTVやビデオパスなど国内サービスのシェアが減少していることが読み取れます。また市場規模も右肩上がりで伸びていることからテコ入れしてシェア増加を増やそうとしている意図があると推測できます。
なんでテレビ朝日?
調べてもテレビ朝日とKDDIが組む必然性は見つからなかったが、放送事業者と通信事業者が組むメリットは見えてきた。
放送事業者の強み
・ドラマや映画、バラエティ番組など独自のコンテンツを作成している
通信事業者の強み
・数千万人規模のユーザー基盤と動画プラットフォームを有している
KDDIはテレビ朝日と組むことでauビデオパスの弱みである独自コンテンツ(テレ朝作成)を手に入れ、テレビ朝日はKDDIのユーザー基盤をサービス直後から手に入れることができ、まさにWIN-WINという訳だ。
そんなに上手くいくの?
TELASAは最初から国内ユーザー一本に絞ってサービスを提供しているように見える。膨大なキャッシュで独自コンテンツを作成するNetflixや利益度外視のAmazonと戦うのは無謀であるためある意味賢明な選択と言える。今後はテレ朝に限らず他の放送事業者のコンテンツも配信できるようになれば一気に化ける可能性がある。テレ朝だけでやっていくのは個人的にかなり厳しいとは思うが…
今後の発展は両事業の本気度によると思うので続報を期待したい