5G JAPANについて
出典:5G JAPANよりhttps://www.5g-japan.co.jp/
先日ソフトバンクとKDDIが基地局インフラシェアリングを目的とした合併会社「5G JAPAN」を設立したと報道がありましたね。
基地局インフラシェアリング自体は特別珍しいものではなく海外では普通に行われています。
インフラシェアリングの定義について総務省の資料では下記のように定めてます。
①鉄塔などのシェアリング
これは日本では既にJTowerなどで行ってるものですね。鉄塔の設置コストおよび維持費を複数事業者と折半することでコスト減が狙えます。
②アンテナ 、基地局装置のシェアリング
これが5G JAPANの目的かと思います。(地方では鉄塔シェアも含むかもしれませんが)
アンテナや基地局、バックホールをシェアすることで基地局コスト、設置コスト、保守人件費をまとめて削減できます。
ではここまでメリットがあるのにあまりインフラシェアリングが日本であまり進んでいないように見えるのは何故でしょうか。
それはサービスエリアの品質が通信事業者にとってサービスの差別化に繋がっていたからです。「A社では使えないけどB社では使えるよ!」ということが一種の強みになっていたのです。料金で差別化できればベストなのですが、寡占事業のため積極的に値下げする意義が薄いのとインフラの投資/維持費に莫大な金がかかるためそう簡単に料金を下げられませんでした。
今や日本は人の住むところならほぼすべての場所で電波が届くようになりエリア品質の差はほとんどなくなってきました。それに加えてMVNOや楽天の登場によりエリア品質の差別化以上にコスト削減による料金値下げの必要性の方が高まってきました。今回の施策は来るべき値下げに備えた下準備というところでしょう。ユーザーとしては是非とも応援していきたいところです。